タイムカプセルプロジェクト
タイムカプセルプロジェクト
残すべき「 時代の記憶 」が消えつつある日本。 その灯火を消さないために、薄れゆく明治・大正・昭和・平成の「 記録・記憶・文化・想い 」をドキュメンタリー+最先端技術(3DVR)で残し、令和へ引き継ぐためのプロジェクト。地方自治体・国営施設・企業と協力し「 映像ができる社会貢献 」を目指す。
どうして現在があるのか?どんな未来を作るべきなのか?
人々にもう一度考えてもらえるきっかけを作り「 歴史アーカイブ 」を次世代へ残すことが、5年後10年後に繋がる大きな意味を持つ事になるというコンセプトの基、どこにいても映像が見れ、若い世代でも気軽に歴史学習・訴求ができるという観点からWebドキュメンタリーとして制作開始。
2019年に第一弾として「 広島被爆体験証言者 」を題材にした証言ドキュメントと3DVRを活用した講話体験を、2022年に第二弾として東日本大震災から10〜11年の被災地の現在を追った短編ドキュメントを5本公開した。
清水健斗(監督コメント)
私は2011年3月12日に仕事で岩手を訪れる予定でした。前日の3月11日、私は地元の方と電話をしていて、電話を切った数分後に震災が起こりました。幸い電話相手は無事でしたが、自分が1週間前に訪れた様々な場所が津波に流されてしまう様子を見て、他人事とは思えませんでした。同時に「生かされたんだ」という想いが生まれ、被災地にできることを模索しました。
そして、災害ボランティアに参加し被災地を回りました。避難所でのふれあいを通じ、被災された方の心を少しだけ知れたことは今でも忘れません。世間では風化が問題視され、映像の力で風化を止めたいと考え制作したのが「 漂流ポスト 」です。幸運なことに日本国内だけでなく世界の人々にも見てもらうことができ、少しだけ被災地の力になれたかと思っています。
それと同時に、多くの人々は震災の事を忘れてきている現状も知ることができました。地震だけでなく自然災害の多発、加えてコロナ禍で自由が制限された現在。このままでは震災の記憶は完全に風化してしまう可能性がある。そう考え震災から10年の2020年にプロジェクトを始動させました。
自然災害やコロナ禍にも通じるものがある災害教育・復興への力・人々の想いなど、今回のプロジェクトでメッセージを発信し、多くの人々に何かを考えてもらえるキッカケになれば幸いです。